令和5年度 挑戦的研究助成は募集を締め切りました。
多数のご応募ありがとうございました。

本研究助成の趣旨

わが国は世界有数の豊かで安心な先進国として、世界各国から高く評価される存在となりました。これは、官民あげてのこれまでの努力の賜物であり、またわが国の科学技術振興の大きな成果です。一方、これからの社会を見つめたときに、直面する高齢社会、エネルギー不安、環境問題、また頻発する大規模災害やテロ等の大きな不安要素を解決しうる社会革新が強く求められています。世界は大きく変貌し国際競争は益々熾烈を極めております。その中でもわが国が常に優位な立場を維持し豊かで明るい国であり続けるためには、これまでの延長線上に無い革新的な科学技術振興が欠かせません。未知への挑戦、この研究の本質を見据えた革新的な科学技術振興が今強く求められています。

当財団では、未来を見据えた技術革新を強力に推進するエネルギーに満ちた若い研究者の挑戦的な研究を、公募により助成いたします。新しい研究領域を開拓するような研究を対象としますが、安全安心な社会の実現に貢献する可能性のある研究課題を募集します。

令和5年度は以下のテーマについて募集します。


  • テーマ1:個人情報の保護と積極的利用を両立する生命医科学あるいは医療・健康管理データの研究
    総合科学技術イノベーション会議が発表した第6 期科学技術・イノベーション基本計画にあるように「サイバー空間とフィジカル空間とがダイナミックな好循環を生み出す社会」の構想に貢献できる研究、とりわけデータを積極的に用いたデジタルツインを指向する研究で、個人情報の保護と積極的利用を両立する生命医科学データあるいは医療・健康管理データの研究などの分野での意欲的な研究(基礎研究、応用研究)を期待します。
  • テーマ2:階層性を超えた生命基本原理:統合的アプローチ
    生命医科学分野では、従来からの要素・個別研究では解決できない問題、すなわち、生命システムの階層を超えて原因を究明するという新しい統合的研究手法が求められています。生物の本質に迫るような挑戦的な提案を期待します。 特にエピジェネティクスに関する提案を歓迎します。
  • テーマ3:最先端科学の ELSI(倫理的・法的・社会的側面)
    生成 AI が急激に普及し国民生活に多大な影響を及ぼしているなど、近年の最先端科学技術のめざましい発達により、それらの倫理的(Ethical)・法的(Legal)・社会的(Social)課題(Issue)について検討する重要性がますます増大しています。単なる文献調査にとどまらず、具体的事例を対象とし、問題の背景にある文化的・哲学的背景にまで踏み込んだ研究提案を期待します。

なお、本研究助成では、若手研究者の育成を重視しています。採択となった研究課題については、助成期間中に選考委員によるメンタリングを実施し、次年度への助成継続審査においても前向きな評価を行うなど、申請者が研究目的・目標を達成し、本助成を通じて研究者として成長できるように積極的に支援します。

概要

公募期間 令和5年10月23日(月)から令和5年11月7日(火)15:00まで。(必着、期日厳守)
助成金額 1件につき1年あたり最大500万円、最大3年間で総額1,500万円以内とします。
但し、テーマ3のみ、1件につき1年あたり最大300万円、最大3年間で総額900万円以内です。
助成期間 3年間を基本としますが、2年間も可能とします。
ただし、進捗次第では次年度への研究の継続が認められない場合があります。
助成対象 現に活発な研究活動を行っており、助成期間中継続的に研究を実施することができる国内の大学(大学共同利用機関法人、国立研究開発法人を含む)に所属する39歳以下(令和6年4月1日時点)の研究者を対象とします。
選考方法 選考委員(分科会委員)による一次選考(書類審査)および二次選考(面接審査)
※面接審査の実施日は令和6年1月を予定していますが、改めてお知らせ致します。
応募方法 募集要領をよく読み、研究助成申請書(書式C-1)に記入の上、当財団まで電子メールに添付して送付下さい。
ダウンロード 募集要領(令和5年度)
研究助成申請書(書式C-1)(令和5年度)
その他 押印のある研究助成申請書の原本は、二次選考へ進んだ場合に当財団へ送付して頂くこととなります。
参考 研究者インタビュー
令和4年度 挑戦的研究助成 研究成果報告会・研究助成贈呈式
平成30年度 研究助成贈呈式
平成29年度 研究助成贈呈式

問合せ先・申請書送付先

〒150-0001 東京都渋谷区神宮前1-5-1 公益財団法人 セコム科学技術振興財団

TEL: 03-5775-8124