令和7年度 挑戦的研究助成
募集期間は2025年10月6日(月)~2025年10月29日(水)12:00(締切厳守)です。
多数のご応募をお待ちしております。
募集期間は2025年10月6日(月)~2025年10月29日(水)12:00(締切厳守)です。
多数のご応募をお待ちしております。
本研究助成の趣旨
わが国は世界有数の豊かで安心な先進国として、世界各国から高く評価される存在となりました。これは、官民あげてのこれまでの努力の賜物であり、またわが国の科学技術振興の大きな成果です。一方、これからの社会を見つめたときに、直面する高齢社会、エネルギー不安、環境問題、また頻発する大規模災害やテロ等の大きな不安要素を解決しうる社会革新が強く求められています。世界は大きく変貌し国際競争は益々熾烈を極めております。その中でもわが国が常に優位な立場を維持し豊かで明るい国であり続けるためには、これまでの延長線上に無い革新的な科学技術振興が欠かせません。未知への挑戦、この研究の本質を見据えた革新的な科学技術振興が今強く求められています。
当財団では、未来を見据えた技術革新を強力に推進するエネルギーに満ちた若い研究者の挑戦的な研究を、公募により助成いたします。新しい研究領域を開拓するような研究を対象としますが、安全安心な社会の実現に貢献する可能性のある研究課題を募集します。
令和7年度では以下のテーマについて募集します。(新テーマを追加しました)
- テーマ1:個人情報の保護と積極的利用を両立する生命医科学あるいは医療・健康管理データの研究
近年急速に発展した生成AI技術、とくに大規模言語モデルやマルチモーダルAIは、医療・健康管理の現場での活用可能性を大きく広げています。一方で、AIによるプライバシー侵害や偽情報の生成といったリスクも顕在化しており、AI技術の活用には社会的信頼の確保が不可欠です。本助成では、こうした生成AI技術を活用しつつ、個人情報の保護と積極的なデータ利用の両立をめざす生命医科学・医療・健康管理データの挑戦的研究を支援します。特に、セキュアなデータ利活用(差分プライバシー、合成データ、連合学習)、デジタルツインの高度化、個別化医療の実現、疾患予測や健康支援におけるリアルタイムAI対話系の応用など、サイバー・フィジカル融合を深化させる意欲的な基礎・応用研究を期待します。 - テーマ2:階層性を超えた生命基本原理:統合的アプローチ
生命医科学分野では、従来からの要素・個別研究では解決できない問題、すなわち、生命システムの階層を超えて原因を究明するという新しい統合的研究手法が求められています。生物の本質に迫るような挑戦的な提案を期待します。 - テーマ3:最先端科学の ELSI(倫理的・法的・社会的側面)
近年の最先端科学技術のめざましい発達により、それらの倫理的(Ethical)・法的(Legal)・社会的(Social)課題(Issue)について検討する重要性がますます増大しています。単なる文献調査にとどまらず、具体的事例を対象とし、問題の背景にある文化的・哲学的背景にまで踏み込んだ研究提案を期待します。 - テーマ4:安全・安心に寄与する環境発電デバイスに関する研究
環境中に存在する様々な稀薄分散エネルギーの有効利用は、環境に優しいだけでなくバイタルサインのリアルタイムモニターや災害時のライフライン確保にも寄与することから大きな期待が寄せられています。このようなオフグリッド電源として活用できる環境発電デバイスは、実際の使用環境に適合するものであると同時に必要なエネルギーを必要な時に十分供給できるものでなければなりません。本助成では、単なる発電デバイスの研究ではなく、セキュリティー、医療、防災など何れかの分野に貢献する革新的かつ挑戦的な環境発電技術に関する研究提案を期待します。
なお、本研究助成では、若手研究者の育成を重視しています。採択となった研究課題については、助成期間中に選考委員によるメンタリングを実施し、次年度への助成継続審査においても前向きな評価を行うなど、申請者が研究目的・目標を達成し、本助成を通じて研究者として成長できるように積極的に支援します。
概要
公募期間 | 令和7年10月6日(月)から令和7年10月29日(水)12:00まで。(時間厳守) ※昨年とは締切時刻が異なりますのでご注意ください。 |
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助成金額 | 1件につき1年あたり最大500万円、最大3年間で総額1,500万円以内とします。 但し、テーマ3のみ、1件につき1年あたり最大300万円、最大3年間で総額900万円以内です。 |
助成期間 | 3年間を基本としますが、2年間も可能とします。 ただし、進捗次第では次年度への研究の継続が認められない場合があります。 |
助成対象 | 現に業務として活発な研究活動を行っており、助成期間中継続的に研究を実施することができる国内の大学(大学共同利用機関法人、国立研究開発法人を含む)に所属する39歳以下(令和8年4月1日時点)の研究者を対象とします。 |
選考方法 | 選考委員(分科会委員)による一次選考(書類審査)および二次選考(面接審査) ※面接審査の実施日は令和7年12月~令和8年1月を予定していますが、改めてお知らせ致します。 |
応募方法 | 募集要領をよく読み、研究助成申請書(書式C-1)に記入の上、当財団まで電子メールに添付して送付下さい。 |
ダウンロード | 募集要領(令和7年度) 研究助成申請書(書式C-1)(令和7年度) |
その他 | 押印のある研究助成申請書の原本は、二次審査へ進んだ場合に当財団へ送付していただきます。 |
参考 | 研究者インタビュー 令和6年度 挑戦的研究助成 研究成果報告会・研究助成贈呈式 令和5年度 挑戦的研究助成 研究成果報告会・研究助成贈呈式 令和4年度 挑戦的研究助成 研究成果報告会・研究助成贈呈式 平成30年度 研究助成贈呈式 平成29年度 研究助成贈呈式 |
問合せ先・申請書送付先
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前1-5-1 公益財団法人 セコム科学技術振興財団
E-mail: sstfoundation@secom.co.jp