平成30年3月15日 平成29年度 挑戦的研究助成贈呈式を開催、若手研究者の意欲と能力に期待
3月15日(木)、東京・渋谷区の原宿 東郷記念館で、平成29年度挑戦的研究助成贈呈式が開催されました。
セコム財団では、40歳未満の若手研究者を対象とした挑戦的研究助成を平成28年度から実施しています。本助成は、サイバーフィジカルシステム・セキュリティ・人工知能、階層性を超えた生命基本原理:統合的アプローチ、人間・社会情報学に基づく人工環境システムの構築、最先端科学のELSI(社会・倫理・法的側面)という4つのテーマについて研究課題を募集しています。採択されると毎年継続審査がありますが、最長で3年間助成されることが特徴です。今年度は次の8名が採択され、佐々木信行 代表理事・理事長より目録の授与が行われました。
東京大学 矢谷 浩司 先生
「利用者の生体情報を用いて指紋認証を拡張するシステムの研究」
東京大学 谷内江 望 先生
「DNA公開鍵暗号」
神戸大学 三浦 典之 先生
「情報の生涯真正性を保証するサイバーフィジカルインプリントのための基盤要素技術研究」
大阪大学 山口 雅也 先生
「病原細菌の進化戦略に着目した病態の解明と予防法の検索」
九州大学 岩見 真吾 先生
「骨代謝動態と骨量動態のマルチスケール統合シミュレータに基づく骨量増加ストラテジーの開発」
明治大学 末松 信彦 先生
「生命原理の解明に向けた階層構造を持つモデル実験系の構築」
東京大学 三浦 貴大 先生
「地域アセスメントの継続性と高度化を両立する情報共有システムとその導入方法論の構築」
国際基督教大学 寺田 麻佑 先生
「ドローンの利活用によるリスクと安全で安心な社会の構築のための法整備に関する研究」
懇親会では、佐々木理事長より「皆さんが思い切り研究に打ち込んで、良い成果を挙げられることを期待しております」と祝辞がありました。続いて古井理事・企画委員より、「海外から見える研究をして下さい。これが大きな展開のきっかけとなればと思います」との激励の言葉とともに、乾杯の発声がありました。
祝辞を述べる佐々木信行 代表理事・理事長
乾杯の挨拶をする古井貞熙 理事・企画委員
懇親会では財団関係者との交流が進みました
助成研究者同士の意見交換もなされました
懇親会の会場には研究内容が書かれたパネルが展示され、それらを囲みながら財団関係者と助成を受けた先生方との交流が進みました。助成研究者の先生からは「実績が乏しい中で採択して頂き、ありがとうございました」「これから研究を大きくしていくタイミングで助成金を頂けたこと、励みになります」「激励を頂きましたので、不可能を可能にしていきたいです!」「本当はすごかったんだと周囲を驚かせたいです」など、強い意欲が感じられる挨拶がありました。
最後に目﨑祐史 代表理事・理事長代行から「先生方の尖ったセンスと強い意欲を感じました。俺の研究成果で凄い事をやってやろうという気持ちを持って研究して下さい」との挨拶で締めくくられました。
セコム財団では、若い研究者の強い意欲と高い能力にとても期待しています。平成30年度も挑戦的研究助成を実施してまいります。
研究への意気込みを語る助成研究者の先生
上段左から矢谷先生、谷内江先生、三浦典之先生、山口先生
下段左から岩見先生、末松先生、三浦貴大先生、寺田先生
閉会の挨拶をする目﨑祐史 代表理事・理事長代行
佐々木信行 代表理事・理事長、及び目﨑祐史 代表理事・理事長代行(前列中央)
選考員の先生(前列)と助成研究者の先生(後列)