岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 教授 西堀正洋先生インタビュー 「予防医学的な健康状態把握のための方法確立」(第2回)
脳梗塞のような生活習慣病や敗血症は、HMGB1を標的にしたり、HRGの補充で治療できるのに、新規DAMPsを同定する意義はあるのでしょうか。
確かに、HRG-HRG受容体系の活性化によって生活習慣病を予防することを目指していますが、ここでトレーシー教授の話を思い出してください。
もともと“核内機能を持つタンパク質”としか認識されていなかったHMGB1に“炎症を媒介する機能”が見出されました。今回のDAMP候補にしてもそうで、新規DAMPsを解析することは、まだ発見されていない物質・機能を見出す可能性があるのです。ひとつの研究にこだわらず、常に新たな可能性を追い続けることが、新薬の開発に繋がると考えています。
もともと“核内機能を持つタンパク質”としか認識されていなかったHMGB1に“炎症を媒介する機能”が見出されました。今回のDAMP候補にしてもそうで、新規DAMPsを解析することは、まだ発見されていない物質・機能を見出す可能性があるのです。ひとつの研究にこだわらず、常に新たな可能性を追い続けることが、新薬の開発に繋がると考えています。
それでは、後進の研究者の方に対するメッセージをお願いします。
