平成30年9月28日 平成30年度 一般研究助成 研究成果報告会・研究助成贈呈式を開催
助成研究者の感謝と喜びの声に溢れる

9月28日(金)、東京・千代田区の帝国ホテルで、平成30年度 一般研究助成 研究成果報告会および研究助成贈呈式が開催されました。

当日は、目﨑祐史 代表理事・理事長代行の挨拶により開会し、最初に平成26年度に新規採択され、現在最終年度の研究を進めている次の5課題について、研究代表者の 先生より研究成果報告が行われました。

  • 岡山大学 西掘 正洋 先生「予防医学的な健康状態把握のための方法確立」
  • 横浜国立大学 松本 勉 先生「次世代IT社会に求められる新機能暗号とその性能評価」
  • 北陸先端科学技術大学院大学 赤木 正人 先生「『災害時に必要な情報を音声により確実に伝える』インテリジェント避難誘導音声呈示システムの研究開発」
  • 芝浦工業大学 村上 公哉 先生「大災害時ターミナル周辺地区および地下街の安全安心に対策としてのオフサイトセンターの実証研究」
    九州大学 堀 賀貴 先生「古代ローマ帝国の防災・防犯マネジメント」

成果報告をされる先生(左から、西掘先生、松本先生、赤木先生、村上先生、堀先生)

次に、平成30年度に一般研究助成を新規採択された7名の先生方へ、佐々木理事長より目録の贈呈が行われました。佐々木理事長からは、「今年は過去最高の96件の応募の中、7件が厳選されました。採択された先生方、誠におめでとうございます。セコム財団はさらにスコープを広げて、先生方の研究に貢献していきます」と祝辞がありました。

目録の贈呈


  • 祝辞を述べる佐々木信行 理事長

  • 乾杯の挨拶をする黒田玲子 選考委員長

 

選考委員長の黒田玲子 先生より「セコム財団の助成金はフレキシブルですので、先生方には思いっきり研究して頂きたいというのが、本当に心からの願いです」という乾杯の挨拶により、懇親会がスタートしました。

懇親会の会場には研究内容が書かれたパネルが展示され、成果報告会や贈呈式では緊張していた先生方も、パネルを囲みながら選考委員などの財団関係者や他の先生方との交流を深め、お酒や料理を楽しみながら会話を弾ませておられました。

新規採択された先生からは、「採択を知った時は嬉しすぎて何のリアクションも取れず、2~3時間してからようやく口がきけたほどです。それくらいの感激というか衝撃を受けました」「安全安心という視点で自分の研究を考えたとき、新しい発想が生まれました。本当に感謝しています」「実用化まで進めて、安全安心な社会の実現に貢献したいと思っています」「心理学分野はなかなか大きな研究費をもらえない中、今回評価して頂けたことに、大変感謝しております」「まずはやってみなさいというチャンスを頂いたと思い、来年本格研究に進めるよう、この1年しっかりと頑張っていきます」など、採択の喜びや意気込みを表明して頂きました。

成果報告をされた先生からは、「私にポテンシャルがあるかも知れないと思い、研究を後押しして頂き感謝でいっぱいです」「この助成のお陰で、コミュニティを広げることができました。さらに大きなプロジェクトにも挑戦しています」「大きな助成金をいただき、東南アジアの優秀な留学生をリサーチアシスタントとしてたくさん雇うことができました」「セコム財団に採択されてから、私を見る周囲の目が大きく変わりました」「先端技術のみならず、社会問題や、人が安心に思えるソフト力のようなところにも、セコム財団のような助成が広がっていくことを期待します」などの感想を頂きました。

最後に、目﨑祐史 代表理事・理事長代行より「セコム財団の助成がこの先の研究に資することができれば大変嬉しく思います」との挨拶で、盛況のうちに締めくくられました。

セコム財団では、一般研究助成以外にも、特定領域研究助成や挑戦的研究助成なども実施しています。今後の活動にご期待下さい。

佐々木信行理事長、黒田玲子先生(選考委員長)(中央)と贈呈を受けられた先生方