令和元年7月6日 特定領域研究助成で研究中の早稲田大学・久保田隆先生がシンポジウムを開催

早稲田大学・久保田隆先生が、2019年7月6日(土)に、シンポジウム「法学と暗号学で考える暗号資産法制の未来:強制執行を中心に」を、早稲田大学・小野記念講堂で開催しました。このシンポジウムは、早稲田大学比較法研究所の主催により開催されました。

久保田先生は、当財団の特定領域研究助成・情報セキュリティ分野で実施中の「IoT時代のサイバーセキュリティとセキュリティ経営・法・社会制度」(領域代表者:湯淺墾道先生)による研究助成で、「仮想通貨のセキュリティ法構成:仮想通貨の強制執行と海外仮想通貨交換業者の監督」について研究されており、本シンポジウムはその研究活動の一環として開催されたものです。

土曜日の午前中という開催時間帯にも関わらず、会場は満席となり、入りきらなかった人が会場入口のエントランスホールに中継された映像を見ながら参加するなど、大変盛況となりました。

シンポジウムでは、法律の専門家だけではなく、暗号学の技術研究者や中国の状況に詳しい研究者からも発表がありました。各登壇者からの発表のあとに、フロアも含めてディスカッションが行われました。法律の専門家どうしでも、専門領域が異なる研究者からの発表により、互いに新たな視点への気付きがあったようです。また、暗号の技術者が研究に参画することで、さらに議論は深まったようであり、両者が一緒となった研究体制を組むことの重要性が感じられました。

久保田先生は2019年12月に国際シンポジウムを企画されており、さらなる研究の推進・発展が期待されます。


(参考)シンポジウムのプログラム