感染リスクを抑えるために大阪大学・鶴見大学では、附属病院の外来患者数を縮小したり、患者さんが自主的に通院を控えていた時期がありました。そのため予定よりも重度歯周病患者のデンタルバイオフィルムの採取、解析が遅れましたが、7月には制限が解除されて従来の形に戻ったため、優先的に進めているところです。
感染リスクを抑えるために大阪大学・鶴見大学では、附属病院の外来患者数を縮小したり、患者さんが自主的に通院を控えていた時期がありました。そのため予定よりも重度歯周病患者のデンタルバイオフィルムの採取、解析が遅れましたが、7月には制限が解除されて従来の形に戻ったため、優先的に進めているところです。
将来は医療職に就きたいという漠然とした考えはありましたが、歯科を目指したのは、子どもの頃に歯が弱く、頻繁に歯科医院に通院するなかで「どうして何回も歯医者に行かなければいけないんだろう。もっと早く終わる、いい治療をしてくれればいいのに」という気持ちを抱くようになったためです。
研究者になりたいという気持ちは強くはなかったのですが、大阪大学歯学部の特色として、臨床で生じた問題を研究の場に持ち込み、研究成果を臨床現場にフィードバックするという教育ポリシーがあったため、ごく自然に研究の道に入りました。卒業後は歯科材料を対象に研究を行っていたのですが、イギリスのマンチェスター大学でオーラルヘルスケアについて学ばせていただく機会があり、そこから臨床疫学や臨床う蝕学へとシフトしていきました。
共同研究者の花田先生から、お声をかけていただいたことです。募集要項を読み、要旨の最初に「国民の健康で安全な生活の確保」と書いてあるのを見て、私も「これは挑戦するべきだ」と直感して、一気に盛り上がりました。
SECOMといえば防犯、セキュリティ分野のイメージが強かったのですが、セコム科学技術振興財団の「安全安心」に「健康」が含まれていると知ったときは、本当に驚きました。生命科学分野を対象とした研究助成制度として、非常に高いポテンシャルを備えていると感じるので、もっと広まってほしいと思っています。