本研究では、蝶の身体システムと環境システムの間で生じている相互作用の検証に取り組みました。そのために、数値計算でアサギマダラの翅の平面形状をハエやハチなどの翅の平面形状に変化させて、どのような影響が生じるかを検討しました。
その結果、翅の平面形状を変化させると、羽ばたき動作が同じでも、大域的渦の形状が変化し、浮揚する力(揚力)が減少し、飛翔に必要なエネルギーが増えて、結果的にエネルギー効率が低下することがわかりました。
京都大学
泉田 啓教授
Kei Senda
本研究では、蝶の身体システムと環境システムの間で生じている相互作用の検証に取り組みました。そのために、数値計算でアサギマダラの翅の平面形状をハエやハチなどの翅の平面形状に変化させて、どのような影響が生じるかを検討しました。
その結果、翅の平面形状を変化させると、羽ばたき動作が同じでも、大域的渦の形状が変化し、浮揚する力(揚力)が減少し、飛翔に必要なエネルギーが増えて、結果的にエネルギー効率が低下することがわかりました。
そうです。このことから、翅の平面形状が、翅(身体)-渦(環境)間の相互作用において重要な役割を果たし、飛翔に大きな影響を与えることを証明することができました。