映像の立体表示について研究しています。皆さんは次世代の立体映像技術、インテグラルイメージング(Integral Imaging)という手法をご存知でしょうか。簡単に言うと、特殊なメガネやゴーグルなしで、裸眼で鑑賞できる立体映像再生技術です。スーパーハイビジョンの次にくる技術として注目されています。
NHKが先行研究を行っているのですが、私の研究ではさらにシースルー化(see-through)を目指し、フラットパネル型シースルー立体ディスプレイを開発しています。ガラスのような透明のディスプレイなら、背景が透過して見えますよね。これをシースルーといいます。このディスプレイを用いれば、透過した物体の上に立体表示映像を映し出すことができるようになり、対象物の長さを同時に表示させるなど、単なる立体表示より用途が広がるはずです。一種のAR(Augmented Reality:拡張現実)技術と呼んでもいいかもしれません。