今はマウスで実験をしていますが、それでも妊娠・出産・成長の段階を観察しなければならないため、数年単位の時間がかかります。また、飼育やDNAメチル化解析にはコストがかかる一方、生物であるため不確定要素が多く、リスクが高い研究といえます。それでも、人が今よりも健康に生きていくためには、このような研究が必要であると確信しています。
途中で心が折れそうになったこともありましたが、セコム科学技術振興財団がこの研究の重要性を理解してくださり、長期間にわたり多額の助成金でサポートしてくださったおかげで、ここまで進めることができました。心から感謝しています。